3つの消費財

今回は、消費財に3つに分類について書いていこうと思います。フィリップス・コトラーの1000ページぐらいある「マーケティングの原理」って本には4つに分類されていますが、今回は参考にする本が3つに分類されているので、ここでも3つにしたいと思います。

さて、そもそも消費財とは何かをちょっと書いておきたいと思います。私自身、高校が商業高校と言うこともあって、だいぶ前から知っていますが、このブログ自体が高校生向けに書いているつもりなので書いておきます。

商品や製品、サービスを最終的にどのように使うかによって産業財と消費財に分けられます。産業財は、企業や組織が事業を運営したり、製品を作る材料として購入されたものになります。他方、消費財は最終消費が自ら消費するために購入したものが対象となります。簡単に書いてしまえばこんな感じで、さらに簡単にしてしまえば、一般人が買うのが消費財、企業・組織が買うのが産業財ってことです。言葉のまんまなのでイメージがしやすいかもしれませんね。

簡単に消費財の説明をしたところで、さっそく3つに分けて特徴的なものを書いていこうと思います。

●最寄品
最寄品は消費者が頻繁に購入し、比較的安価もので類似品との比較や店舗選択に最小限の努力しか払わないような商品やサービスになります。例をあげると、食料品や日用品、衣料品などが対象になってきます。ただ、ブランドの衣料品などになると話は変わってきます。

●買回品
買回品は購入頻度が低く、比較的高価なものが多いものです。消費者は、購入する前にいくつかの商品・サービスや店舗を比較するなど、多くの努力を払うものになります。例をあげるのであれば、家電製品や家具などが対象になってきます。

●専門品
専門品は特定のブランドや店舗の名声などで予め購入することが決定しており、たとえ遠方に住んでいたとしても購入しに行くように、手に入れるためにかなり大きな努力を惜しまないようなものが対象になります。これも同様に例を出すのであれば。楽器やブランドスーツ、医師や弁護士のサービスなどが対象になります。

ざっくり書けばこんな感じだと思います。もしかしたら、買回品と専門品の見分ができないかもしれませんん。この他にも条件によっては買回品のものが専門品になったり、食料品でも高級なものになるとまた話は変わってきます。その辺は適宜考えなければなりません。でも、例で挙げた”モノ”ではなくイメージで覚えてみれば何となくイメージができると思います。

ちなみに、フィリップスこ・コトラーの本には、この3つの他に”非探索品”があるみたいですが、最初に書いた通り、ここでは、参考にした本に載っていないので省略してしまいます。それに、さらにややこしくなります。

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参考文献
・渡辺達郎編著『流通論つかむ』(有斐閣)
・経営学検定試験公式テキスト 中級受験用 4 マーケティング / IT経営 / 一般社団法人日本経営協会