損益計算書の利益

 今回は久しぶりの更新ってことで、今まで貸借対照表について書いてきましたが、ちょっと損益計算書の方について書いていこうと思います。完全に気まぐれですが・・・。そして、今回書こうと思っているのが利益についてです。損益計算書の利益には、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」と色んな利益があって、覚えてしまえば分かるんですが、勉強したてとか久しぶりに聞くとちょっと戸惑うものですよね。いや、自分だけかもしれませんが。そんなこともあって、ちょっと利益について自分なりの解釈というか自分なりのイメージでちょっと書いていきたいと思います。

●売上総利益
 売上総利益は売上から売上原価を引いた利益です。商品を仕入れて売っている人は、商品の売上から仕入を引いた利益のことで、製造業では売上から作った商品の原価を引けば出ます。会計用語ではありませんが、粗(荒)利益なんて呼ばれ方もします。

●営業利益
 営業利益は売上総利益から売るためにかかった費用を引くと出ます。この「売るためにかかった費用」っていうのは、例えば、人件費であるとか建物、宣伝、物づくりしている会社では機械など、売るためにはどうしてもかかってしまう費用のことです。これらは「販売費及び一般管理費」と呼ばれています。

●経常利益
 経常利益は、今度は営業利益から本業以外の利益や損失を足し引きすると出ます。本業以外っていうのは、銀行からお金を借りていたらその利息や、逆にお金を貸していたらその受け取る利息などです。有価証券を持っていて、配当金が出ればそれも本業ではないので含まれます。本業以外で受け取ったものは「営業外収益」支払ったものは「営業外費用」と言います。そのまんまですね。この利益は企業を判断するときにけっこう使われるみたいです。個人的な印象ですが、確かに内容的に一番企業の実態を表してそうな数値ですもんね。

●税引前当期純利益
 税引前当期純利益は、経常利益に特別利益と特別損失を足し引きして出します。この「特別〇〇」って言うのは、本当イメージ的に言ってしまうと、普通では起こらないことをした場合の利益や損失のことです。例をあげるとすれば、使っていた機械を売ったときや投資目的で保有していた有価証券を売った時などに出てきます。名前に特別ってかいてあるのでイメージはしやすいかもしれませんね。

●当期純利益
 これは、すごい簡単に書いてしまいますが、税引前当期純利益に税金を引いて出すものです。ただ、この税金計算をするのは厄介かもしれません。

 ざっと利益について書いてみました。ただ、ここで1つ注意をしなければならないのは業種や目的によって、計上するタイミングが変わるってことです。簡単な例をあげるとすれば、普通の企業ならば土地の売買ででた利益や損失は特別利益や特別損失になりますが、これが不動産業であれば本業になります。業種なども考えて財務諸表を見ることができれば良いかもしれませんね。検定レベルではそこまで考える必要はないかもしれませんが。

 ちなみに、今回は完全に私の頭の中から書いているので、参考文献などはありません。もっと深く勉強してみたい人は他のブログや本を読むといいかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です