マーケティングの定義

これからマーケティングについても書いていこうかなって思いまして、とりあえずは基礎の基礎ということで、定義についてちょっと書いていきたいと思います。私自身、「マーケティングって何?」と言われてちゃんと答えられる自信がありません。そこで、マーケティングについて一番最初に書くのを定義にしてみました。
ここでは、アメリカと日本のマーケティング協会の定義とちょっとしたコメントを入れながら書いていきますので、それぞれの解釈でなんとなくイメージして頂ければ良いと思っています。

それでは、最初はアメリカ・マーケティング協会(AMA)の定義から見ていきましょう。ちなみに、アメリカ・マーケティング協会のマーケティングの定義は時代とともに変わっています。その変遷も参考にすると良いかもしれませんね。

●1960年の定義
「生産者から消費者もしくは利用者への財の流れを方向づける企業活動の遂行である。」

これでも、何となくですが生産者が売る人に注目して企業活動をしていることがイメージできますね。

●1985年の定義
「マーケティングとは、個人と組織の目標を満足させる交換を創造するために、アイディア、物財、サービスについて、コンセプト形成、価格設定、プロモーション、流通を計画し、実行するプロセスである。」

1985年になると、少しでもマーケティングを勉強したことがある人は聞いたことがあると思いますが、マーケティングにおける4Pが意識されているのが分かります。4Pについては改めて取り上げて書いていこうと思っていますが、簡単に説明すると。製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)の4つのことを言います。英語部分の最初が全て”P”になっているのでこのような言われ方を良くしています。

●2004年の定義
「マーケティングとは、顧客価値を創造、伝達、提供し、組織とそのステークホルダー(利害関係者)に便益をもたらすように顧客との関係性を管理するための組織的な機能と一連のプロセスである。」

2004年になると、物やサービスから”価値”が重視され、顧客と企業組織の関係からステークホルダーと範囲が広くなりました。ただ、ステークホルダーと範囲が広くなり、マーケティングを顧客関係を管理するためのプロセスと位置づけられるようになりました。

●2007年の定義
「マーケティングとは、顧客やクライアント、パートナー、さらには広く社会一般にとって価値のある提供物を創造、伝達、提供、交換するための活動とそれに関わる組織、機関、及び一連のプロセスのことである。」

2007年では、大まかに言ってしまえば、企業組織とステークホルダーや顧客の関係から社会全体というようになったのが一番大きなところだと考えられます。これは、簡単に言ってしまえば、環境や健康についても配慮しようというものだと思います。まぁ、この辺は私の私見も入っているので、色んなサイトや本を読んで理解した方が良いかもしれませんね。

次は日本です。日本にも”日本マーケティング協会(JMA)”というものがあり、そこでも定義を定めています。

日本マーケティング協会(JMA)の定義
「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて市場の創造のための総合的活動である。」

個人的には一番分かりにくいような気がしますが、簡単に特徴を掴むとすれば、1.グローバル視点であること。2.全ての企業が対象であること。3.顧客との相互理解が重要であること。というような感じでしょう。ちなみに、日本のマーケティングの定義には注釈が4つほどあるので実際にサイトに行ってみてみると良いかもしれません。”日本のマーケティング協会(JMA)の定義”をクリックすればいけると思うので参考までに良かったら見てみてください。

まぁ、それぞれの定義をそれとなく書いてみましたが、イメージはできたでしょうか。マーケティングという特徴を私なりに掴むのであれば、顧客視点で考えるということでしょうか。これだけは、どの定義でも共通していると思います。ただ、この”顧客”の範囲にバラつきはある感じがしますが・・・。

最後に、マーケティングで有名な人の名前を挙げておきます。マーケティングについて勉強するならば「フィリップ・コトラー」は、押さえていて損はないと思います。というか、マーケティングを勉強していて、「フィリップ・コトラー」を知らないと恥をかくかもしれません。私自身もちょっとマーケティングを勉強をしようと思って、800ページ近くある「マーケティングの原理」という本を買いました。

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参考文献
・某大手通信教育中小企業診断士テキスト
・経営能力開発センター編『経営学検定試験公式テキスト<1>経営学の基本』(中央経済社)

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