今回は市場シェアによって企業の競争地位が分類されます。この競争上の分類をコトラーは「リーダー」「チャレンジャー」「フォロワー」「ニッチャー」に分類しています。今日はこの4つについて簡単に書いていこうと思います。これについては、イメージで理解できるかもしれませんね。
●リーダー
リーダーとは業界内で最大のシェアを占めている企業になります。リーダーは価格の変更や新商品の導入、プロモーション力、生産設備など量的にも質的にもリードしています。
●チャレンジャー
チャレンジャーは業界内のシェア2位とか3位の企業になります。特徴としては、リーダーに対抗してシェアの拡大を図り、追い越す事を目標としている企業のことです。リーダーにチャレンジしている姿勢から、チャレンジャーなのでしょうね。
●フォロワー
フォロワーは市場シェアも低く、経営資源等も劣るような企業になります。そのため、現在の利益やシェアを守り、無理にリーダーやチャレンジャーには挑もうとはしません。
●ニッチャー
ニッチャーは市場シェアは低いものの、限られた市場やセグメントで優れた技術や知識をもち、その小さな市場で圧倒的な優位性がある企業のことです。最近ではニッチという言葉を使うことも多いのでイメージしやすいと思います。
以上が競争地位の分類になります。ちなみに上記を分類する時にフォロワーとニッチャーの判断はユニーク性があるかどうかで判断すると書いてあるテキストがあります。いわゆる独自性がありそれを強みでやっているかによって分かれるのかなって感じです。そしてユニーク性がなければフォロワーになるわけです。
大体のテキストでは戦略と一緒に書かれると思いますが、私がこれから見返す時に分かれていた方が良いなって思いましたので分けて書きました。
次はちゃんと競争のポジショニングをした競争地位別の戦略を書いていこうと思います。
__________________________________
参考文献
・経営学検定試験協議会監修 経営能力開発センター編『経営学検定試験公式テキスト2マネジメント』(中央経済社)
・某大手通信講座中小企業診断士テキスト
綱倉久永・新宅純二郎著『経営戦略入門』(日本経済新聞出版社)
・マーケティング原理 基礎理論から実践戦略まで フィリップス・コトラー