競争地位別の戦略

前回競争上のポジショニングを書いてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、今回は競争地位別の戦略について書いていきたいと思います。

●リーダーの戦略
リーダーは業界内で最大の市場シェアと量的・質的に優れた経営資源を持つ企業ですので市場のニーズ全てに応えようとする全方位戦略となります。そのためにさらなるシェアの拡大、シェアの維持・防衛、その市場全体の拡大などを狙います。リーダーは経験効果も高くコスト価格決定を持っていることから利益を確保しつつ売上を伸ばすことでさらなるシェアの拡大を狙うようなことをします。この時、収穫逓減の法則に注意する必要はあります。また、ライバル企業の攻撃に対し直接対決を挑みシェアの維持・防衛を行うことも1つの戦略です。

●チャレンジャーの戦略
チャレンジャーはリーダーの地位を狙って挑戦する企業のことです。同程度や下位企業を狙うこともありますが、同程度や下位企業を狙ったところで利益マージンが見込めないこともあるので上位企業からシェアを奪うことが得策となります。チャレンジャーはリーダーに対して価格などで挑んだところで経験なども含めた経営資源ですでに劣っているため、勝算は大きくありません。そのため、リーダーとなにかしらの差別化を図る差別化戦略を行います。

●フォロワーの戦略
リーダーやチャレンジャーに追随する企業です。量的にも質的にもリーダーやチャレンジャーと比べて経営資源等はありません。また、利益も現状維持を目的にし大きな利益を求めてないことからリーダーやチャレンジャーの成功したものを真似することで生き残り戦略の1つとして模倣戦略を行います。

●ニッチャーの戦略
ニッチャーは言葉から想像できそうな感じもしますが、リーダーやチャレンジャーが対象しないような特定のセグメントに経営資源を集中させて隙間を狙うニッチ戦略を行います。それにより特定のセグメントでは優れた知識や技術を発揮し、高い利益率を狙うことができます。

簡単に書けば上記のようになると思います。本当に簡単に書いているので、これについても他のブログを読んで比較してみたり、参考文献の本を読むことをお勧めします。

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参考文献
経営学検定学検定試験協議会監修 経営能力開発センター編 『経営学検定試験公式テキスト2マネジメント』 (中央経済社)
某大手通信講座 中小企業診断士テキスト

この内容にオススメの参考書

綱倉久永・新宅純二郎著『経営戦略入門』(日本経済新聞出版社)

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