会計とはなにか。定義を言えば「会計とは、ある経済主体の経済事象を、貨幣単位により測定し、情報利用者に伝達する行為である」(片山覚ほか、『入門会計学 財務諸表を読むためのエッセンス』、実教出版、2011年、14頁)と書いてあります。この流れを会計システムと言ったりもします。この定義をみて「なるほど!」って思える人は日商簿記検定1級とかもっていたり、学校とかで習っている人でしょうね。今回はこの定義をちょっとずつ分解して書いていこうと思います。
①「ある経済主体」とは。
経済主体は、分かりやすいので言えば企業です。っと言うよりも、会計を勉強すると言ったら基本的に企業を対象とした「企業会計」だと思うので、完全なイコールではありませんが「経済主体=企業」で良いと思います。家計や行政機関、学校法人なども経済主体ではありますが、企業会計ではありせん。このあたりは、次に「会計の領域」について書くときに詳しく書きたいと思います。
②「経済事象」とは。
次に経済事象です。これは分かりやすいと思います。商品や備品を買ったり、商品売ったり、お金を借りたりするなど、簡単に言ってしまえばお金の動きです。
③「貨幣単位により測定」とは。
これは会計を勉強する上で、とっても大事な考え方だと思います。これを考える上で、「貨幣=お金」で大丈夫です。この内容をイメージ的に言えば、「このくらいの価値があるだろう」とい感じで最初は良いと思います。例えば、パソコンを10万円で買ったとします。そして、3年間使いました。だから、このパソコンの価値は今5万円ぐらいです。というように、なんでもかんでもお金の単位によって測定してしまおうものです。そうすれば、②で書いた「経済事象」として取り扱うことができ、財務諸表に書けるわけです。
④「情報利用者に伝達する行為」とは。
情報利用者は経営者と利害関係者のことです。利害関係者は出資者や投資家、金融機関、取引先など経営をするにあたって、なんらかの影響を受ける人や組織のことをいいます。このような情報利用者は多く、1人1人その人のとこに行ってきちんと経営しているとを説明しに行くのは大変です。そこで、活用されるのが会計情報です。このような働きを情報提供機能といったりします。この会計情報はすべての情報利用者にとってベストではありません。現代では色々な情報利用者の中でも投資家にとってベストな情報になっているみたいです。
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参考文献
桜井 久勝 『財務会計論講義 〈第12版〉』、中央経済社、2011年
片山覚ほか『入門会計学 財務諸表を読むためのエッセンス』、実教出版、2011年
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